奏雨「久しぶりにアズリエル聴いたんやけど、なんか懐かしい気持ちになったなあ」
雪乃「え! アズリエル聴くの?!」
奏雨「安居院、アズリエル知っとーと!? あたし学生の頃聴きよったけん、なんか嬉しいな。好きな曲何なん?」
浅水「ちょっと待って奏雨、たぶんこの話すれ違ってる」
奏雨「え? アズリエルの話しよるやろ?」
浅水「奏雨が思ってるアズリエルはKOKOMIさんがやってた【Astiel】だよね? たぶん雪乃はジャパメタの【AZRAEL】のことだと思ってるよ」
奏雨「へ?! アズリエルっち二つもあると!?」
雪乃「あ! ごめん、アタシはAZRAELだとばかり思ってたー!」
奏雨「名前が被っとるバンドがおるケース初めてやなあ、Asrielは解散しとるとはいえ、今みたいに会話が噛み合わんかったらっち思うと、複雑な気持ちになるなあ」
浅水「でも、そういうの何度も見たよね、雪乃」
雪乃「だね。アズリエルだけじゃなくって、色んなバンドの名前被り見てきたよ」
奏雨「そーなん? 色々教えて欲しいな」
浅水「じゃあ、いま思い出せる数バンドを紹介していこっか」
奏雨「ところでさ、名前が被ると例えばライブのブッキングで間違いとかあったりせんと?」
雪乃「それは無いかな、そこはちゃんと調べてると思うし。1バンド除いて」
奏雨「え、おるんや…(汗)」
- 1. kein
- 2. JILS
- 3. JILUKA
- 4. Lamiel
- 5. Gilles de Rais
- 6. Janne Da Arc
- 7. GALNERYUS
- 8. HELLOWEEN
- おまけ. AYABIE
- と、いうことで。
1. kein
浅水「まずは【kein(カイン)】だね」
奏雨「最近再結成したバンドやなかったっけ? どんなバンドなん?」
雪乃「ヴィジュアル系を知っている人なら、恐らく知らない人は居ない有名なバンドだよ~。deadmanの眞呼さんとlynch.の玲央さん、DIMMDIVISION.の攸紀さんを中心に結成して、当時は活動期間短かったけど、さっき奏雨が言ったように2022年に再結成して今も活動が続いているよ」
奏雨「それ聞くと、なかなか豪華なメンバーやん! あたし、まだまだ勉強不足やね…。再結成したんやったら当時のファンは嬉しかったやろね。…それで、そんなkeinと一緒の名前のバンドがおるっちこと??」
浅水「綴りは変えてるけど名前は被ってるね。それがJILSのYUKIYAさんがやっている【Kαin(カイン)】で」
奏雨「『オシャレに『α』使っとるけど、keinと区別つけるための手段にしか見えんね(汗)。しかもYUKIYAさんならあたしでも知っとーよ。めちゃベテランさんがオリジナリティのある名前を使わんとか、なんからしくないね」
浅水「YUKIYAさんなりに理由があると思うよ。同名をキッカケにkeinとKαinでツーマンやってるし、keinのメンバー、特にaieさんと仲が良いみたいだし、名前被りでもトラブルが起きてない平和なケースだよね」
雪乃「でもKαinは結成して16年ほど経つけど、音源まったく無いんだよ」
奏雨「ベテランさんは音源あまり出さんイメージあるけん仕方ないけど、ライブ活動やりよるのに何しよるんやろか」
浅水「ファンも同じこと思ってるみたいだよ。しかもメンバーにはWAILで作詞作曲していたATSUSHIさんが参加しているのに、作品があまりないのが勿体ないなって思うね」
2. JILS
雪乃「次はYUKIYAさん繋がりで【JILS(ジルス)】を紹介するよ~!」
奏雨「え、JILSも名前被せとると?!」
雪乃「いやいや、逆だよ! これが中々面白い事件があってね」
浅水「ほんと、嫌な予感が的中したもんね、あの時は」
奏雨「これがさっき安居院が言いよった1バンドのこと?」
雪乃「そだよ。JILSに似た名前のバンドが【JiLZ(ジルズ)】だね」
奏雨「読みが少し違うとはいえ『i』と『Z』になっとるけど、見た感じがJILSやん」
雪乃「元々、【JILLS BLUE ROSES(ジルズ・ブルー・ローゼス)】というバンド名だったけど、2012年に急に『JiLZ』に改名してね。その前からJILSっぽい名前が入ってるな~とは思ったけど、更に寄っちゃってビックリしたよ」
浅水「これはV系ファンは不安がってたみたいだよ、『YUKIYAさん怒んないのかな?』って」
奏雨「それで、何か事件が起きたっちことよね」
雪乃「ネオヴィジュアル系が参加するライブイベントにJiLZが参加することになったんだけど、Twitter(当時)で誤って『JILS』が記載されちゃってさ。YUKIYAさんが『JILS出ないんだけど、これは何だ?』ってなって」
奏雨「うわ、それってYUKIYAさんがJiLZを知ったっちことよね」
浅水「それで、ファンがYUKIYAさんに『JiLZとJILSを間違えたと思う』と伝えて、JILSと似た名前のバンドが居ることを知ったYUKIYAさんがおかんむりになって、『似た名前の奴らに直接訊いてみる』って」
雪乃「それを見た他のバンギャさんがYUKIYAさんに『似た名前の奴らって、失礼じゃないか?』と直接リプライしたところ…YUKIYAさん、おかんむりだったよね?(苦笑)」
浅水「間違いなくキレてたね。その人に『SM●PがZM●Pとして活動してるみたいなものなのに、お前は何言ってんだ?』的なことを言って」
奏雨「結構ヤバイことになっとーやん(汗)。そっからどうなったん?」
雪乃「そのあと、YUKIYAさんが問い合わせたのか、バンド名が【JilZ★】に改められて、区別がつくようになったね。でも、それで良いのかなって思ったけど」
奏雨「まあ、そういうことやないよね(笑)、『L』を小文字にして『★』を付けただけで収束したように見えんし」
浅水「そのJiLZのボーカルがYUKIYAさんに言われたのか、アメブロで『ヴィジュアル系の神様に色々言われた』みたいな記事タイトルで投稿してたから、そこで嫌味か何か書いてたんじゃないかな」
奏雨「露骨にもほどがあるやろ(汗)、どんな内容やったん?」
浅水「そのアカウントの承認メンバー(アメンバー)にならないと読めない記事で、面倒くさかったし読む気が無かったからスルーしたよ」
雪乃「でも、ちょっとしてまた名前変わったよね」
奏雨「そーなん? やっぱ気まずかったんかね。次はどんなジルズに変わったん?」
雪乃「【LiLiCAL(リリカル)】だね」
奏雨「めっちゃ変えたやん(笑)」
浅水「向こうのバンドもバンドでJILLS BLUE ROSESと言うバンドでやってきたからそれなりに愛着があったのかも知れないけど、まあ仕方ないよね。ハッキリ変えた方が言われないだろうし」
奏雨「何と言うか、デジタルタトゥーみたいなものは付きまとう気がするけどね」
雪乃「もう解散して10年経つし、JILSと違って言うほど知名度無いから大丈夫だと思うけどねぇ」
奏雨「安居院、たまにDISがキツイときがあるけん、気をつけて(汗)」
3. JILUKA
浅水「次は【JILUKA(ジルカ)】だよ」
奏雨「たしかノクブラみたいなメタルやっとーヴィジュアル系バンドよね? ギターの人がFFのライトニングみたいでカッコイイなぁっち思ったね」
雪乃「みんなカッコよくて演奏が上手くて凄いよね~」
奏雨「でもJILUKAなんて、名前にオリジナリティあるよね。被ることとかあると?」
浅水「それが【JILKA(ジルカ)】だね」
奏雨「『U』が無いだけやん、めちゃ名前似とーね」
浅水「結成年も近いんだよね。JILUKAが2013年、JILKAが2015年だし」
雪乃「アタシは実はJILKAを先に知ったんだよね。Luzmeltのボーカルが始めたバンドで、どんなバンドになるんだろって期待してたけど、『JILUKAと被ってない?』みたいなコメントをどこかで見て、そこでJILUKAに気づいてさ」
浅水「JILKAは全く活動せずに3ヶ月で解散したんだけど、JILUKA被りで解散したのかどうかは不明だよ。解散後はボーカルの直祈さんはGE+IMというバンドを始めたんだけど、まさかの医療系バンドというね」
奏雨「今どき医療系っち随分攻めるね(苦笑)」
4. Lamiel
雪乃「次は【Lamiel(ラミエル)】だね」
奏雨「名古屋系のバンドやったっけ」
浅水「お、よく知ってるね」
奏雨「ヴィジュアル系を色々調べよるけんね。まあkeinは詳しくなかったけど…(汗)」
雪乃「活動期間は約3年と短いけど、かなり人気があるバンドでさ。だから後年に名前が被ったバンドが出てきた時は、昔のヴィジュアル系ファンがこぞって怒ってたよね~」
浅水「私は『大人げないなぁ』と遠くから見てたけど(苦笑)。それが【ramiel(ラミエル)】だね」
奏雨「表記を『r』にしとーとこが、なんか確信犯的と言うか…(汗)。そんなramielはどんなバンドなん?」
浅水「曲自体は結構良かったよね?」
雪乃「全然良かった! そりゃLamielとは音楽性まったく違うけど、ramielはramielで良かったから、バンド名で勿体ないことやったな~って」
奏雨「邪推で悪いんやけど…炎上商法チックに見えるんよね、わざと名前を被せにきたっち言うか…」
浅水「それはあるだろうね。結果としてaieさんが『最近活動してるramielじゃない方のLamiel』みたいなことを言って認知してたし」
奏雨「もし作戦やったら成功しとるね。もう活動はしてないと?」
雪乃「約1年半で解散してるから、Lamielの半分だね」
奏雨「へえ、名前被りでやるんやったら、ちゃんと活動すりゃ良かったのに」
浅水「YUKIYAさんのKαinみたく、被り元と仲良くなったら面白かったけどね」
5. Gilles de Rais
浅水「次は【Gilles de Rais(ジル・ド・レイ)】を紹介するよ」
雪乃「カッコイイバンドだよね。後期は音楽性違うから、そこは賛否あるんだけど」
浅水「初期はジャパメタ、後期は長渕剛さんだね」
奏雨「全然音楽性違うやん! 長渕さんに変化するっち凄いね(汗)。そういやFateに『ジル・ド・レェ』がおるけん、そう考えると名前被りはありそうやけど」
浅水「【JILLED RAY(ジルド・レイ)】と【ジルドレ】が居るね」
奏雨「…え、2バンドもおるん??」
雪乃「ビックリだよね~、JILLED RAYに続いてジルドレまで登場したから」
奏雨「Gilles de Raisはジル・ド・レから来とーのは分かるけど、JILLED RAYは綴り違うけん、たまたまなんやろか」
浅水「いや、インタビューで『フランスのジル・ド・レから来てる』って言ってたよ。それでGilles de Raisを知らないは流石にないから、知らないフリしてたと思う」
雪乃「って言ったらラミエルもそうだけどねぇ」
浅水「まあね(笑)。そんなJILLED RAYは活動期間がGilles de Raisと同じ6年で、解散後はボーカルのSaToRuさんはPIERROTの潤さんとBräymenを結成してるよ」
奏雨「え、めちゃ凄いやん」
雪乃「でも2年ほど活動してから、全く動かなくなったけどね。公式サイトも消えてるし」
浅水「正直、メンバーの構成からして円滑には動かないだろうなと思ってたから、予想通りといえば予想通りだけどね」
奏雨「そ、そうなんや…(汗)。で、ジルドレってバンドは?」
浅水「そのバンドは気が付いたら解散してたよね。綴りも「JIRUDORE」で、何がやりたかったのか分からないバンド」
雪乃「でも、何がやりたいのか分からないと言えばNicori Light Toursだけど」
奏雨「もういいって(苦笑)」
6. Janne Da Arc
雪乃「次は【Janne Da Arc(ジャンヌダルク)】だよ~」
奏雨「Nicori Light Toursの流れでジャンヌの話になるとか…え、ジャンヌも名前被っとーと?!」
浅水「ジャパメタバンドなんだけど、かなり昔に【JEANNE D'ARC(ジャンヌ・ダルク)】ってバンドが居たよ」
奏雨「へえ、でもジャンヌダルクはフランスの軍人として有名やし、ジル・ド・レみたいなことは確かに起きそうやけど」
雪乃「Janne Da Arcの方は厳密にはデビルマンに数コマ登場したジャンヌダルクを見て仮で名付けたんだっけ」
浅水「実際漫画で確認したけど、確かにそれっぽいキャラクターは居たね。それがそのまま正式にJanne Da Arcになったんだよね。綴りを変えてるのはJILLED RAYっぽいけど」
奏雨「昔いたJEANNE D'ARCはどんなバンドやったん?」
雪乃「ん~、聴いてみたいんだけど、CDは見かけないよね」
浅水「実は昔、ブックオフで見かけたんだけどさ。『Janne Da Arcと名前が一緒だから聴くというのは失礼だよな』と思って買わなかったんだよね。後日行ったら買われてたんだけど」
奏雨「確かにそれはそっか」
7. GALNERYUS
浅水「次はメタルバンドの【GALNERYUS(ガルネリウス)】だね」
雪乃「え!」
奏雨「安居院もビックリしとーよ」
雪乃「アタシも知らなかった! GALNERYUSで名前被ることあるの?!」
浅水「ヴァイオリンの名器、グァルネリウスから来てるから被る可能性はあっただろうね。でもこれに関しては完全に偶然被っただけで、それが海外のメタルバンド【GUARNERIUS(グァルネリウス)】でさ」
雪乃「そのバンドもメタルなんだ! 結成は2002年と、ガルネリと近いんだね。カッコイイスピードメタルやってるじゃん!」
浅水「そこまでコンスタントに動いてないけど、活動は続いてるみたいだね」
8. HELLOWEEN
雪乃「最後はドイツのメタルバンド【HELLOWEEN(ハロウィン)】だよ」
奏雨「あ~、ハロウィンって名前は確かに被りやすそうやね」
雪乃「確かにね。それがアメリカのメタルバンド【HALLOWEEN(ハロウィン)】だね!」
奏雨「…ん? そういやハロウィンの正しい綴りっちさ、HALLOWEENの方よね」
浅水「良いとこに気づいたね。著名な方がドイツのHELLOWEENなんだけど、『地獄(HELL)をバンド名に入れよう』ということで、この綴りになってるってこと。ちなみに結成年がほぼ一緒で、アメリカのHALLOWEENは今も活動してるよ」
奏雨「なんか、ロゴが…HELLOWEENもHALLOWEENも『O』にカボチャを置いとって、一緒に見えるんやけど」
雪乃「コレってたまたまなのかな?」
浅水「どうだろ。ちなみにアメリカのHALLOWEENはメタルのフェス等に参加してるみたいだよ」
奏雨「間違える人とかおるんやろか」
雪乃「トラブルは発生してないみたいだし、いつかHELLOWEENとHALLOWEENが共演するところ見てみたいな~」
浅水「それは見てみたい気もするし、見たくない気もする…(汗)」
おまけ. AYABIE
雪乃「あ、そうだ! 最後にこのバンドも紹介するね」
浅水「AYABIE?」
雪乃「よく分かったね~」
奏雨「彩冷えると違うAYABIEやね。これは名前被りというか、分裂やろ?」
雪乃「でも名前を被せに行ってるという意味では一緒だよ」
奏雨「それはそうやけど…でもここで話すと長くなるんやない?」
浅水「確かに。AYABIEについては日を改めて話す必要があるね」
奏雨「AYABIEの話をするっち言いよって、まだしてないけんね…期待しとこ」
と、いうことで。
浅水「という訳で名前が被ってるバンドを紹介したけど、どうだった?」
奏雨「故意的な被りもあれば偶然もあるし、トラブルもあれば良好な被りもあるんやなーっち思ったね」
雪乃「面白いよねぇ。他にも知らないだけで、まだまだたくさんの名前被りが居ると思うよ」
浅水「だね。あ、そういえばAsrielの話してたよね?」
奏雨「ああ、最初にしたね」
浅水「私は『回顧録』の黒盤と白盤をよく聴いてたよ。初期2作が廃盤でプレミアだからさ」
雪乃「そうなんだよねぇ~。ミニアルバムはトールサイズのケースってとこも魅力だよね、Asrielって。アタシは『月光蝶舞う深紅の花園』が好きだなぁ」
奏雨「…AZRAELじゃなくてAsrielのことも話せると??(汗)」