単純に暇でありたい。

音楽トーク等

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【会話劇】LOUDNESS『SUNBURST~我武者羅』を聴いて

 

雪乃「2021年、LOUDNESSは最新アルバムを出したよね。しかも2枚組って凄い気合が入ってるねー」

浅水LOUDNESSは記念盤を毎年リリースしてたけど、オリジナルアルバムに限れば『RISE TO GLORY -8118-』以来、約3年ぶりだね」

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雪乃「でもそう考えると、まだ3年しか経ってなかったのか~って思った。3年ぶりって、めちゃ久しぶりのはずなのに」

浅水「たしかに。ベテランバンドになると、オリジナルアルバムはコンスタントにリリースしないもんね」

雪乃「ホント、出ることが奇跡というか。5年……下手したら8年、10年出てなくても普通だもんねぇ」

浅水MinstreliXでも7年、ANTHEMも6年経ったからね」

雪乃「そこまで出なかったらファンとして心配になるんだよね~、もしかして最後のアルバムになるんじゃないかなって」

浅水「だからANTHEMも最新作がラストな気がするんだよね……ってあまり悪い方向で考えない方が良いか」

雪乃LOUDNESSの話だったね。最新作が発表されたときは、待ってました! って、あたかも10年経ったかのように喜んだけど、意外と短いスパンでのリリースだったね」
浅水「2枚組という点にもビックリしたよ。でも曲数を合わせると20曲行かないから大ボリュームってワケじゃないけど、濃い味付けだから満足したよ」

雪乃「浅水はオリジナルメンバーで活動再開してからのLOUDNESSってどう?」

浅水「復活したと言っても、往年のLOUDNESSに戻ったワケじゃないから……あまり聴いてないのが本音」

雪乃「そっかー。その前の暗黒期って言われてた頃があるじゃん? インド三部作だっけ。あの頃の音楽は尚更って感じ?」

浅水「『GHETTO MACHINE』『DRAGON』『ENGINE』の3作品だね。これらはBuddha Rockって云われてるけど、この作品の方が好きなんだよね。これね、単純に慣れたっていうのがあるんだけど」

雪乃「あるよね~慣れって。でもアタシが知ってる人で、あの頃の作品を好んでるの初めて見たかも」

浅水「復活後も幾つか聴いてはいたんだけど、やっとしっくり来たのは『KING OF PAIN』。鈴木"あんぱん"政行さんが全面参加したあの作品ね」

雪乃「あの作品から往年のラウドネスサウンドになったのは確かで、レギュラーチューニングに戻したんだよね。世界進出してるだけに英詞だけど」

浅水「私、英詞は苦手でさ。メタル聴いてるのに英詞苦手って何だよって思うよね(汗)。ANTHEMの新作は全英詞だけどさ」

雪乃「高崎さん曰く、最新作も従来通り英詞で進める予定で。でも色々あってほぼ日本語の歌詞に、タイトルも日本語多めって言う今までに無い形式が生まれたんだよね」

浅水「歌詞も高崎さんがほぼ書いてるところもポイントだね。二井原さんの個性的な日本語詞も良いけど、高崎さんも面白い歌詞を書いたね」

雪乃「そんな『SUNBURST~我武者羅』──聴いてどうだった?」

浅水「簡潔に言えば……LOUDNESSの大ファンには良いかも。でも一般的なメタラーにはあんまりオススメできない、そんな作品かな。……合ってた?」

雪乃「アタシも同じこと思った。高崎さんワールドがこれでもか! ってほどに表れてるよね。だからLOUDNESSというバンドが大好きな人は名盤って言うはず!」

浅水「うん。その一方、人によってはSEX MACHINEGUNSやTHE冠のようなコミカル寄りな歌詞だから、そこに辟易すると思う」

雪乃「"OEOEO"の歌詞は初めて見た時のインパクト凄かったよ!」

浅水「ね。それで、さっき簡潔な感想言ったんだけど、私はこのアルバム大好きだよ」

雪乃「アタシも! この作品繰り返し聴くくらい好き!」

浅水「歌詞のユニークさについてはマシンガンズで慣れてるし、何ならモダンチョキチョキズBREAKERZも聴いてるから全然平気」

雪乃「近年COVID-19の影響で「ステイホーム」ってワードが飛び交うようになったけど、"仮想現実"の歌詞にも使われてるね。高崎さんは近年出てきたワードをすぐに取り入れるからビックリしちゃった」

浅水「歴史あるLOUDNESSに躊躇いなく盛り込むなんて、なかなか勇気いると思うんだよね、凄いよ高崎さん。でも「めんそーれ」が出てきたときは驚いたかな(苦笑)。沖縄の方言で歓迎や挨拶に使われるんだっけ」

雪乃「"Crazy World"には「サブスクリプション」「AI」が出てくるね。あと「GoGo先生」ってワード、二井原さんはハッキリと「Google先生」って言ってるけど、使っちゃダメなのかな」

浅水ポルノグラフィティCreepy Nutsの曲で使われてるのにね」

雪乃「いかにもキラーチューンの"日本の心"もカッコイイけど、「おもてなし」のインパクト強いよね」

浅水「あれは確かに戸惑ったかも(笑)。"Fire in the Sky"には初期の作品が歌詞に登場するから、昔からのファンは嬉しいんじゃないかな」

雪乃エドワード・ヴァン・ヘイレンに捧げた曲"天国の扉"、高崎さんがボーカルとシャウトを担当した曲"The Sanzu River"、あんぱんさんが作詞作曲した曲"The NAKIGARA"もあって、バラエティに富んでるよね」

浅水「ホントに良い作品。この傑作が出た時は『次のアルバムは出るのかな?』ってそれこそ不安になったくらいだよ」

雪乃「でも高崎さん、曲作りやってるんだっけ」

浅水「まだまだ挑戦を続けてるから凄いよね。この作品を楽しみつつ、これからのLOUDNESSを応援していこ」


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