(──スターバックスにて。)
雪乃「BURRN!の音楽レビューでさ、陰陽座の『龍凰童子』と浜田麻里さんの『Soar』が98点だったのを見てビックリしたな~!」
浅水「確かに良い作品だけど、それにしても点数高いよね。20年以上前のBURRN!読んだことある?」
雪乃「うーん、ブックオフで見かけたけど、買ったことないかな。今と違うところあるの?」
浅水「レビューがめちゃ辛口で、どの作品も点数低いんだよ」
雪乃「えー! それって聖飢魔IIの1stの0点騒動じゃなくて?」
浅水「まあ、当時の編集長は凄いレビューしてたらしいよね。その0点騒動については今の編集長の広瀬さんがメンバーに謝罪して関係修復したみたいだけど」
雪乃「そうなんだー。大昔のバックナンバー見かけたら買ってみよっと」
浅水「でも、BURRN!のレビューを見て『これは良いんだ、これは駄作なんだ』って思って聴く聴かないを判断するのは間違ってるけどね」
雪乃「それはそうだよね。MinstreliXのシングルを最初にレビューした人が『ポップだ』って星1付けたせいで、他のメタラーが低評価に乗っかってたのを見て悲しくなったよ」
浅水「『ETERNAL ZERO』でしょ? あれのどこがポップなんだろうね。『CHRONOSTRINGS』に入ってる"陽炎"やHELLOWEENの『CHAMELEON』が嫌いってことなんだろうけど」
雪乃「『ETERNAL ZERO』良い作品だよね~。『11 TRAJECTORIES』が出た時、シングルを批判してた人が褒めてたけど、違いあるかなあ?」
浅水「スピードとメロディだけで『良くなった!』って褒めてるんだったら、ちょっとマズイよ……そのメタラーさん。でもTakaoさんは全く作品を作らないから、待ち過ぎたファンはイライラが募ってたのかも知れないけどね」
雪乃「確かに『ETERNAL ZERO』の時点でもかなり待ったよね(笑)。ところで、最新作が作られてるらしいけど、もう『11 TRAJECTORIES』から2年経ったんだよねぇ」
浅水「『CHRONOSTRINGS』から『11 TRAJECTORIES』まで7年待ったから、2年経過しても平気になったよ」
雪乃「アハハ……(汗)。今度、ミンストの話をじっくりやんないとね」
浅水「だね。ところで、そのスタバの新作ってどんな味──」
??「あの……ちょっと良いですか」
浅水「あ、はい……て、奏雨じゃん」
奏雨「やっぱり伊豫永よね。良かった、間違ってなくて」
雪乃「浅水のお友達?」
浅水「友達ってほどじゃないけど……と言うか知ってるでしょ? 恵津森奏雨」
恵津森 奏雨(えつもり かなめ)
年齢:21/身長:166cm/ドラッグストア ルルアンジュ勤務(※架空の店舗)
雪乃「あ~! 恵津森さん、中学の時に居たね! まぁまぁ陰キャじゃなかった?」
奏雨「い、陰キャっち言わんでよ……でもゴメン、あたしは貴方知らんのよね」
雪乃「そんなことないよ~。安居院だよ、安居院雪乃」
奏雨「……へ?? 安居院??」
雪乃「うん。でも前に比べるとアタシの雰囲気だいぶ変わったから、分かんなくて当たり前だよね」
奏雨「ホントに安居院なん? 中学の頃、あり得んくらい暗い人やったと思うけど…何があったと?」
雪乃「昔の自分をぶっ飛ばそうと頑張ったら明るくなれたよ」
奏雨「どんな経緯……というかごめん、会話に入ってきて」
浅水「ぜんぜん良いよ、奏雨に久しぶりに会えたし。そうだ、好きな音楽は何?」
奏雨「急やね、それこそあたしに合うような音楽何かなーっち探しよる感じ。で、最近はヴィジュアル系が気になって聴きよるんよね」
浅水「へえ、奏雨がヴィジュアル系かー。変わったね」
奏雨「ほんと? 伊豫永と安居院はヴィジュアル系聴くん?」
雪乃「アタシはそこまで詳しくないけど、聴いたりするよ」
浅水「私もマニアックな話は出来ないけど、少しぐらいは」
奏雨「二人とも音楽好きなんやね。なんか前にスタバでcali≠gariの話が聞こえとったけど、伊豫永と安居院やったんかな」
浅水「あー、それは私たちだね。奏雨、盗み聞きしてたんだ」
奏雨「人聞き悪っ……聞いたんやなく聞こえとっただけやけん」
浅水「じゃあ、今度色々話聞かせてよ」
雪乃「アタシも恵津森さんと話がしたいなー!」
奏雨「そ、そうなん? あと安居院、よかったら名前で呼んで欲しいんやけど」
浅水「おお……陰キャっぽさが少し抜けてる」
奏雨「やけん陰キャっち言わんで……」