単純に暇でありたい。

音楽トーク等

単純に暇でありたい。

【会話劇】DIR化したような気がするバンド

 

奏雨「ちょっと前のヴィジュアル系サウンドっちさ、何か重苦しいの多くない? その……テンポが遅いとかそんなんじゃなくて」

雪乃「んー、2005年辺りからDIR EN GREYの影響を受けてるバンドが少なからず居るよねぇ」

浅水「確かに。DIRがヴィジュアル系かそうじゃないかはこの際置いといて、フォロワーバンドは多いね。でも全員DIRへの影響は頑なに否定するという」

雪乃「唯一、DIRを聴いたって発言したのは当時MEJIBRAY(メジブレイ)で活動していた綴さん──今はヴィジュアル系じゃないフィールドで竹渕玄規さんとしてソロ活動してるみたいだけど、その人くらいじゃない?」

浅水「玄規さんがDIR聴いてたって話だけで、MEJIBRAYにはDIRのエッセンス無いんだけどね。でもカッコよかったなあ、MEJIBRAY」

雪乃「だよねぇ。ちなみに、DIRに影響受けたバンドじゃなくて、なぜか【DIR化】したバンドが居るの知ってる?」

奏雨「ディル化?? 違う音楽やってたのにDIRっぽい方向に変わったっちこと?」

雪乃「うん。2つのバンドを紹介しようと思うけど、浅水なら分かるかな?」

浅水「あのバンドとあのバンドだ……(苦笑)」


RENTRER EN SOI

雪乃「まずはRENTRER EN SOI(リエントールアンソイ)だね」

浅水「まあ、入ってくるよね」

雪乃「初期の表記はRentrer en Soiだったけど、何があったのか2006年辺り、初期にやってた激しめの曲を全面にやるようになったよね」

奏雨「大文字表記に変わるところもDIRやし、何やったらバンド名に『EN』入っとるね」

雪乃「でもね、DIRより先に大文字表記になったのはRENTRER EN SOIじゃなかったかな? だからDIR化なのかDIRがRENTRER EN SOIに歩み寄ったのか……」

奏雨「え、そっちのパターンもあると?!」

浅水「まあ、RENTRER EN SOIがDIRに影響を受けてたのは間違いないけどね(苦笑)」
雪乃「初期のアルバム『Sphire-Croid』は幻想的なサウンドとどこか悲しい物語が入り混じった名作で、聴いてみてほしいな~」

奏雨「この頃はDIRっぽさは無いんやね」

雪乃「あっでも、この時点でDIRの『GAUZE』の歌詞カードっぽい箇所はあるよね?」

浅水「んー、厳密にはDIRの初期歌詞デザインも黒夢の『迷える百合達 Romance of Scarlet』に影響受けてると思うけど」

奏雨「はあ、なるほど……(汗)」

雪乃「音楽性がはっきり変わったのはフルアルバムで言えばセルフタイトルの『RENTRER EN SOI』で、ソレはギリDIRになるか留まるかみたいな音楽だけど、『THE BOTTOM OF CHAOS』でDIRになっちゃったね」

奏雨「曲名が初期の面影があんま無いね……何から何までDIRになっとるやん」

浅水「でも、後期はDIRっぽさを残しつつ、初期のような幻想さを取り入れて、独自の形にはなったよね」

雪乃「だね。ちなみにメンバーの匠さんはDIR EN GREYのマニピュレーターとして裏方やってるよ。で、RENTRER EN SOI解散後、しばらくして匠さんと未架さんは京さんとsukekiyoを結成したね」

奏雨「へー、繋がりはあったんやね」

雪乃RENTRER EN SOIのCDを買うならベストアルバム『AIN SOPH AUR』がオススメかな。初期、DIR化期、後期の音楽を全て楽しめるから、もし見かけたら買ってみてね」

www.oricon.co.jp


12012

雪乃「次は12012を紹介するよ~」

奏雨「え? 12012っちそんなDIRに影響された音楽やりよったっけ……伊豫永は予想当たったと?」

浅水「当たってたよ。12012は4人体制になって突然変異したというか」

奏雨「突然変異……さっきのRENTRER EN SOIよりも凄そうな感じやね(汗)」

雪乃「あれにはビックリしたよね~。須賀勇介さん脱退後、セルフタイトルのアルバム『12012』をリリースするんだけど、全員催眠術にでもかかったのかなって思うくらいに変わってたから」

浅水「私は当時、ボーカルの宮脇さんが慕ってた蜉蝣の大佑さんが亡くなって、そこで心機一転したのかなって思ったんだけど、どうなんだろうね」

雪乃「ん~、だとしたら蜉蝣っぽくなるハズじゃない? アレは『UROBOROS』を聴いてないと出来上がらないサウンドだよ(汗)」

浅水「まあそうだね(苦笑)。その頃のバンドロゴを調べてみて欲しいんだけど」

natalie.mu

奏雨「えーっと(スマホを見ながら)……これ、『UROBOROS』のジャケで形成された文字とソックリやね」

direngrey.co.jp

雪乃「ついでに作曲者もバンド名義に変わってるから、インタビューで発言していないだけで完全DIR宣言してる感じだね」

奏雨「そこまでDIRを徹底するとか、プライド無かったんやろか(汗)。ところで、12012は元の姿に戻ったと?」

雪乃「当時サポートメンバーだった齋藤紳一郎さんが加入してから若干12012に戻ったような気がするね。でもメイクが戻れてない感あったような」

浅水「2014年に活動休止したけど、2020年に恐らく元の12012の姿に戻って活動再開したよ、『UROBOROS』っぽいロゴは健在だけど。ちなみに脱退していた須賀さんも再加入して、トリプルギター編成になったのかな」

雪乃「エイドリアン・スミスが再加入したIRON MAIDENみたいな?」

浅水カイ・ハンセンHELLOWEENのリユニオンに参加したみたいなね」

奏雨「……何の話をしよると?(汗)」

lit.link


雪乃「DIR化したような気がするバンドを2つ紹介したよ~、どうだった?」

奏雨「DIRっぽいサウンドをやりよるバンドは多いけど、途中でDIRになったバンドはそんなに多くなかったんやね」

浅水「私たちがこの2バンドしか分からないだけで、他にも探したら居るかも知れないよ。それかRENTRER EN SOIと12012のDIR化インパクトが強すぎて、他を忘れてしまってるか……(汗)」

雪乃「でも言えることはDIR化しているけど曲は劣化版じゃないからね。歌も演奏もカッコイイから」

奏雨「それは確かやね。まずはDIR EN GREYの音楽性に慣れるところから始めてみるよ」

浅水「そっか、奏雨はそこからだったね。めちゃめちゃ大変だから頑張ってね」

奏雨「……え??」

雪乃「うん、確かにこれからDIRを聴くのはそれなりの覚悟が要るかも!」

奏雨「え?!」