??A「新作のフラペチーノ……甘そうだ。いつものホワイトモカで良いかな」
??B「あれ、そこで並んでるのって……浅水?!」
??A「えーっと、もしかして安居院さん?」
安居院 雪乃(あぐい ゆきの)
年齢:21/身長:165cm/服飾雑貨店MYTH-LOVING勤務(※架空の店舗)
伊豫永 浅水(いよなが あさみ)
年齢:21/身長:167cm/株式会社REPLLE勤務(※架空の会社)
雪乃「何年ぶりくらいになるんだろ! 高校別だったから、それでも5~6年くらい?」
浅水「それくらいになるよね。にしても、暗い性格だった安居院さんがこんな明るくなっててビックリだよ」
雪乃「浅水は昔のまま大きくなったって感じだよね、アタシを苗字で呼ぶ小心者っぽいとことかさー。雪乃って呼んでよ~!」
浅水「私は人を名前で呼んだりしないからねー、まあいっか。でも少しくらいオシャレに気を遣うようになったつもりなんだけどなあ」
雪乃「そっかな? 新発売のフラペチーノ飲まないでホワイトモカ飲んでるところが「らしい」けどね」
浅水「甘いのは苦手でさ、フラペチーノも良いけどコーヒーとかも美味しいんだよ?」
雪乃「頼んだことなーい、スタバに来たらフラペチーノ頼むでしょ!」
浅水「ああ、そう……。で、今は大学行ってるの?」
雪乃「高校卒業して就職したよ~、雑貨店の接客やってるんだけど、MYTH-LOVINGって知らない?」
浅水「ああ、このショッピングモールの一階にある店じゃん。そこで働いてるんだ」
雪乃「アタシはここじゃなくて別の店舗だけどね。ホントは書店で勤務したいなーって思ってたけど、雑貨店も悪くないかって思って!」
浅水「ためらいがないんだね」
雪乃「ANTHEM聴いてたら、たまに歌詞に『ためらうな』って出てくるじゃん? やっぱためらいは良くないって分かって……って、浅水はANTHEM知らないか」
浅水「……ん、ANTHEM?」
雪乃「うん。でも浅水が思ってるANTHEMとは別だよ。N●WSの曲やゲームの方を連想すると思うし。ゴメンね、急に名前出しちゃって──」
浅水「いやいや! 分かってるよ、メタルのANTHEMでしょ?!」
雪乃「え、知ってるの?! 友達でANTHEM知ってる人、初めてかも」
浅水「と言うか雪乃、メタルなんて聴いてたっけ……昔」
雪乃「中学の頃は全く音楽聴いてなかったけど、気が付いたらメタル聴いてたんだよね~。なんて言うのかな、メタルはどこか違うんだよね。聴くとスカッとするし落ち着くし。アロマと同じ効果があるというか」
浅水「アロマと同じかは分かんないけど、でもメタル聴くと落ち着くのは分かるな。私もANTHEM好きで良く聴いてるし」
雪乃「ホントに?! めちゃ嬉しいんだけど! どこで知ったの??」
浅水「私は色々聴いていくうちに、国内メタルが好きなのかもって気付いて。その中でもANTHEMは私好みの日本語の歌詞だし、激しすぎずにしっかりメタルやってるところが好きなんだよね」
雪乃「あー、分かる。ジャパメタの良さって言うのかな? 色々聴いてたってことは、メタル以外も聴くの?」
浅水「私が良いなと思った音楽は聴いてるかな。ロックもポップも。でもよく聞く『音楽は何でも聴く』みたいな人とは一緒にしないでね」
雪乃「分かってるって~。で、この後どうするの?」
浅水「買い物して帰ろうと思ってたところに雪乃と会ったからね。この後は特に考えてないかな」
雪乃「そっかー。じゃあブックオフにでも行かない? 他にどんな音楽聴いてるか知りたいし」
浅水「まあ、構わないよ。ちょっと距離あるけど、どうやって行く?」
雪乃「バス乗っていけば着くんじゃない?」
浅水「適当だね……」